![]() |
戦争映画を楽しく見るヒント |
|
■アメリカ軍についてのミニ知識 ![]() ●軍隊は役所です。だから、どんな作戦でも命令書が必要になります。 アメリカ軍の軍事作戦は、米軍のトップである合衆国大統領が命令書にサインをして初めて実行にうつされます。戦略上の作戦は大統領の命令ですが、師団や大隊でも戦術的な作戦命令が出されます。細かな軍の移動でも師団長などの命令書が必要になります。 部隊には書類作成のエキスパートもいます。プライベートライアンの中で、ミラー大尉がフランス語の出来る兵士を探しに行った所がその部署になります。アパムはタイプライターで書類作りをする兵士です。 映画を見ていると、総大将が一声かければ軍隊が動くと思いがちですが、意外と面倒なことをやっているのです・・・。 ●米軍は4つの軍隊で構成されています。 陸軍(Army)、海軍(Navy)、空軍(Air force)、海兵隊(Marines)の4つです。それぞれ役割が分かれていますが、詳しい区分は抜きにしてざっくりと役割を言うと、陸軍は陸地の特定区域の占領を行い、海軍は制海権の確保を行い、空軍は制空権の確保を目的とした軍事行動をするために組織されています。海兵隊は国外へ戦力を派遣するときに必ず先頭をきって敵地へ上陸するのが米軍の習わしです。 それぞれ師団(division:ディビジョン)⇒大隊(battalion:バタリアン)⇒中隊(company:カンパニー)⇒小隊(platoon:プラトゥーン)の規模別に分類されます。この呼び名は英語で覚えておくと、映画を見るときに分かりやすくなります。(読みやすいようにカタカナふりました) シンレッドラインの中で話の中心に来るのはC中隊ですが、英語ではチャーリーカンパニーと話しています。Cはチャーリーと読み替えます。これは発音が分かりやすくするためにアルファベットを置き換えているのです。Aの場合はアルファー、Bの場合はブラボー、Dはデルタ、Eはエコー、Fはフォックスと言ったぐあいです。ビーカンパニーと無線で話すときに、ディーと間違って聞こえてしまったら大変なことになってしまいますから、ブラボーカンパニーとわざわざ言うのです。 ●階級は同じでも軍によって呼称が変わります。 英語で将校はオフィサー(Officer)、下士官は陸軍ならばサージェント(Sergeant)、海軍ではぺティオフィサー(Petty Officer )と呼びます。兵士は陸軍であればプライベート(Privat)、海軍ではシーマン(Seaman)、空軍ではエアーマン(Airman)と呼ばれます。映画プライベートライアンはライアン兵士という意味であることがわかります。二等兵、一等兵、上等兵の区別は、ただのプライベートが二等兵、プライベートE2が一等兵、プライベートファーストクラスが上等兵の分類になります。 将校の呼称は陸軍と海軍では違うので、英語だけの映画を見ていると間違えることがあります。陸軍の大尉はキャプテンと呼ばれますが、海軍になるとキャプテンは大佐になります。その昔軍艦の艦長は大佐クラスが就任したのでそうなったのではないかなと思います。 また、ルテナンは意味合い的には副官の意味を持ちますが、陸軍でルテナンといえば少尉、中尉(ファーストルテナン、セカンドルテナン)になりますが、海軍では中尉、大尉(ルテナンジュニアグレード、ルテナン)に使われています。海軍の少尉はエンシンと呼ばれています。ルテナンコマンダーは海軍では少佐をさします。 大佐は陸軍ではカーネル(Colonel)です。KFCのカーネルサンダースですね・・・。中佐はルテナンカーネル、少佐はメイジャーです。海軍では大佐がキャプテンで、中佐はコマンダー、少佐はルテナンコマンダーです。映画を見ているとよく出てくるので、覚えておくと便利だと思います。 少佐以上の階級を軍では高級将校として扱い、待遇や基地で与えられる住処までがらっとかわります。中でも大佐は重要な地位とみなされています。例えばアメリカの潜水艦の艦長は中佐クラスが就任するのが普通で、航空母艦などの重要な船の艦長には大佐クラスの将校が就任します。潜水艦でも原子力潜水艦で核兵器などを搭載する戦略的な潜水艦では大佐が艦長に着くようになります。 海軍で大佐はキャプテンと呼ばれますが、船の船長もキャプテンと英語では呼ばれます。そのために海軍では艦長をスキッパー(skipper)と言うことも多いです。海軍の中の会話を注意して聞いているとよく使われている単語です。 将軍の呼び名も陸軍ではジェネラル(General)とよび、海軍ではアドミラル(Admiral)と呼んでいます。海軍は将軍ではなく提督と呼称するわけです。単にジェネラルやアドミラルと呼ぶと陸軍では大将、海軍では大将と同等の提督の意味になります。准将はブリゲディーアジェネラル(Brigadier General)通称BG、少将はメイジャージェネラル(Major General)通称MG、中将はルテナンジェネラル(Lieutenant General)通称LTGとなります。 将軍以上は大統領が直接任命することになっているので、大変に名誉であると共に、政治的な地位でもあります。映画シンレッドラインの冒頭で准将が中佐に対して、「肩にワシのマークがつくと(つまり大佐になるということ)次にはその上を目指すことになる。政治的な毎日を過ごすことになる・・・。」と言っているのはこのことです。 |
|
|
|
copyright (c) movie.raindrop.jp. all right reserved. since2011 リンクフリー:どのページへのリンクでもOK |