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タイトル:インセプション

 公開:2010年
 監督:クリストファー・ノーラン
 製作総指揮:クリス・ブリガム
         トーマス・タル
 製作:クリストファー・ノーラン
    エマ・トーマス
 音楽:ハンス・ジマー
    

 キャスト
 レオナルド・ディカプリオ ・・・ ドム・コブ
 渡辺謙 ・・・ サイトウ
 マリオン・コティヤール ・・・ モル・コブ
 ジョゼフ・ゴードン=レヴィット ・・・ アーサー
 エレン・ペイジ ・・・ アリアドネ
 トム・ハーディ ・・・ イームス
 キリアン・マーフィー ・・・ ロバート・フィッシャー






映画の内容
 あまりストリーを話すと、映画を観る楽しみが削がれるので、ここでは話さないことにします。映画が始まってしばらくは、観ている人に何が起こっているのかわからない状況が続くと思いますが、「これでいいのだ・・・」という感覚で観てみましょう。
 この映画のテーマは、他人の夢の中に入り込んで、エクストラクション=秘密を抜き取る、そしてインセプション、つまり、心を決める最初の動機を植えつけることが、ストーリーの軸になっています。どんなトリックを使うのか、楽しみに見てください。
 (extraction:抜き取り)に対して(inception:植え付け)という用語使いをしてます。

感想
 主人公のコブがアリアドネのテストをするために、二人で夢の中の町を歩くシーンがあります。アリアドネが「物理を無視しても大丈夫かしら。」と聞きながら、町全体を折りたたんで上下さかさまの場所を作り出します。そして二人は直角に曲がった道路をまるで部屋の床から壁に移り垂直に上るように歩きます。

 往年のミュージカルで、主人公の男性が床でダンスを踊りながら、壁に垂直に移動してそこで普通にダンスを続けて、今度は天井に移り・・・というように、部屋を歩きながらぐるっと一周してしまう場面がありましたが、この映画を見ながらあのミュージカルのシーンを思い出していました。ミュージカルの時代は、「どうやってこのシーンを撮ったのか謎だ・・・。」といわれていましたが、現代の映画では場面も大掛かりになり映像も鮮明になっていますが、昔ほどの驚きはないかもしれません。

 そうは言っても、この映画で見せる摩訶不思議な世界は、圧倒的な迫力で私たち観客に迫ってきます。普段の生活の中の物理的な運動が無視されて動くと、頭脳思考が一瞬立ち止まるような感覚になるものです。それにもかかわらずこの映画では気持ちのよい感覚に陥るのは、映像を作り出している製作者たちのセンスの良さかもしれません。

 またこの映画は、映像だけではなく、音響効果も随分とつくりこまれています。夢の中のシーンではあるものの、ごく普通の街中の出来事がスクリーンに(DVDではディスプレイ)映し出されているわけですが、これが現実ではないことを音響効果が見ている私たちに実感させるのです。ここで音楽が止まったら、ただの普通のドラマだなあ、なんて思えるシーンでも、そう思わせないすごさがありました。

 この映画は、前半は摩訶不思議な世界を体験する見せ場が満載で、後半から手に汗を握るアクション映画になっています。特に後半ではコブとその妻の関係が夢の中で複雑に絡んできます。このあたりも、「惑星ソラリス」(2002年ジョージクルーニ主演版)をちょっと髣髴とさせるような、ロマンチックな、それでいて、切ない感情を抱かせるようなストーリーになっています。・・・この映画、最後にちょっと感動してしまいました。続編ができるのかなあ・・・。


インセプション公式ページ


5段評価
ストーリー:★★★★☆
美術:★★★★★
音楽:★★★★★
お勧め度:★★★★☆

※以上はあくまでも個人的意見です。


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